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住宅ローンの金利について③

 さて、前回、前々回と住宅ローンの金利について私の考えをだらだらと書いております。

一応今回で最終回かな。


※これまでの記事



今回は、ネット銀行について。ここ霧島で低金利の銀行で借りたいと思っても金利の安いメガバンクは霧島に支店はありません。鹿児島市内にも一部しかありません。


注文建築のお客様が自分でいろいろ調べて、ネット銀行で住宅ローンを組みたいというお客様はたまにいます。


さて、現在のネット銀行の金利はいくらなのでしょうか。(2022年10月現在)

価格コムで上記3銀行を調べてみると以下の通り。


auじぶん銀行 0.289%

住信SBIネット銀行 0.41%

みずほネット銀行 0.375~0.675%


すごいですね。この辺の銀行の半分以下です。借りたくなる気持ちもすごーく分かります。

でも、ほとんどのお客様がネット銀行で借りることなくこの辺の銀行で結局借ります。

それはなぜか。


まず1つ目、ネット銀行はつなぎ融資を行っていません。

ネット銀行を調べる方は、注文建築で予算もそこそこ多い方がほとんどです。

借入金額が大きくなれば、この安い金利のメリットがかなりデカくなるからですね。


霧島市で3000万円以上の予算の人は、まず土地買って注文建築でしょう。

注文建築の場合、先に土地を買わなければなりません。その土地代金だけ先に銀行が貸してくれるのがつなぎ融資なのですが、これがないと土地は自己資金で買うか、もともと土地をもってなければなりません。

これで、ほとんどの方が諦めます。笑


2つ目、審査方法が特殊である。住宅ローンは通常、事前審査があり、売買契約の前に事前審査を通します。事前審査が通ってるので売買契約を結び、その後、住宅ローンの本審査を受けます。

(事前が通れば9割9分本審査は通る。)

ネット銀行はいきなり本審査です。1回で済むから楽でいいじゃないかとなりますよね?

本審査の必要書類には不動産の売買契約書が必要なんです。

ローンが通るかどうか分からないのに、先に売買契約を結ばないといけないのです。

これは不動産屋、売主様ともに嫌がります。契約の重みが全く変わってきますから。

そして、ローンの審査もシビアです。そりゃそうですよね。こんなボランティアみたいな金利なのですから。確実に返せる人、金額しか貸しません。

地元の銀行より審査は遥かにシビアになります。


3つ目、意外と融資手数料が高額。ネット銀行のホームページを見るとどこの銀行も下の方に小さく書かれています。大体融資金額の2%前後を融資手数料として取ります。

3,000万円の融資でも、66万円手数料とるんですよ。金利取るくせに笑

なんだその手数料は、ってなりますよね。(ちなみにこの辺の銀行は一律55,000円が多い)

4000万円とか5000万円とかなるとこの手数料も大きいですよ。

金利が安くて月々の返済が安いと言えど最初にこんな手数料とられたらどうなのよ。ってなりませんか。


と、こんな感じで結局、ネット銀行あきらめる方が多いのです。

大きく3つ述べましたが、細かいこと言えば他にもありますが、まぁこの辺にしておきましょう。


では、ネット銀行はダメなのかと言われるとそうではありません。

私の考えは、ネット銀行は借り換えするときにはメリットだと思いますよ。

売買取引の際は、自分以外の第三者を巻き込ますが、借り換えは自分だけの都合でできます。

その場合、つなぎ融資ができないとか、審査が1発申込等もデメリットではなくなるのです。


あとは、借り換え費用(融資手数料等)と借り換えした際にの返済額の減額の収支が取れるかだけを考えればよいと思います。



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